●八女伝統工芸館のHPへようこそ!! 【http://www.yame-kougeikan.jp/】
>>HOME >>お問合せ >>新着情報 >>アクセス
  福岡県八女市本町2-123-2  >>周辺地図
  【TEL】 0943-22-3131 【FAX】 0943-22-3144
  【E-Mail】 [email protected]
 

◆八女手すき和紙資料館について◆


 
八女伝統工芸館併設の手すき和紙が学べる一階平屋建の施設。

 平成8年4月オープン


 平成7年度に通商産業省(現、経済産業省)の産業再配置促進
 施設補助事業により、本格的な手すき和紙の体験ができる施設
 として八女市が建設しました。


 
八女手すき和紙の製造工程が見学できます。

 
うちわやはがき、名刺などの体験コーナーも設置しております。
           

                    
 【詳細はこちら】



■

開館時間
:
9:00〜17:00 (月曜・年末年始休館)

■

入館料
:
無料

■

所在地
:
福岡県八女市本町2番地の123の2

■

電話番号
:
0943-22-3131

■

FAX番号
:
0943-22-3144

■

お問い合せ
:
八女伝統工芸館・八女手すき和紙資料館



  ◆館内施設紹介◆ 

     展   示   場…展示室、展示コーナー、販売コーナー、事務所 

     実演・体験工房…体験コーナー、大型紙が漉ける紙漉き場、和紙製造機械機器(舟・乾燥機・ビーターなど)設置

                     ※体験コーナー手すき和紙体験 は、5名以上の体験はご予約をお願いします。
 ◆八女手すき和紙◆ 福岡県知事指定特産民芸品工芸品・福岡県無形文化財(技術の部)指定

 八女手すき和紙の歴史は九州で最も古く、今から400年ほど前の文禄4年(1595年)、旅の途中に立ち寄った日蓮宗の
僧、日源上人が故郷の越前国(今の福井県)に伝わる和紙の技法を伝授したことに始まりまりました。 
 以後、和紙製造は年々盛んになり、最盛期(明治末頃)には2,000軒の紙すき場があったといわれています。
 現在は、7軒(うち、6軒は製紙専業家)の工房で和紙づくりが伝承されています。
 特徴は、八女市の南端を東西に流れる矢部川の清流に恵まれ、この地方特有の繊維の長い楮(こうぞ)を主原料として
いるので、他産地にはない引きが良く腰のある強靱で優美な和紙が出来ることがあげられます。
 多くの芸術家にも愛され、あの版画家の陳方志功もその一人でした。
 現在でも幅広い分野で活用され、なかでも表装用の和紙としては高い評価を受けています。
  ◆和紙と洋紙の違い◆ 

  和紙は…

 �@紙の目方が軽い
 �A紙の地質が多孔性で、通気性に富んでいる
 �B植物の長繊維(楮・三椏・雁皮等)を原料とする
 �C植物の繊維以外混入しないので、植物のもつ
  自然の光沢や色彩が紙に現れる
 �D紙が柔軟で透明性がある
 �E紙に弾力があり、強靭で耐久性があり、半永久
  的な保存が可能
 �F紙を漉くのにネリ液を使う


  洋紙は…

 �@紙の目方が重い
 �A紙の地質が引き締まって堅い
 �B主として木材パルプを短繊維にして用いる
 �C植物性の繊維に諸種の材料を混入している

 �D紙が不透明で耐水性がある
 �E大企業で大量生産が行われる

 �F紙を漉くのにネリ液を使わない

  ◆八女手すき和紙ができるまで◆
 和紙ができる工程は、大まかに 原料づくり→紙を漉く→乾燥 となります。原料づくりが一番手間と時間がかかります。
 ここでは八女地方で使用する用語で書いています。 作成にあたり、八女手すき和紙組合のご協力をいただきました。

 

  ■和紙ができる原料

 原料には楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮
(ガンピ)などの靱皮(ジンピ)繊維を用い
ますが、他に藁、竹などが使われます。
八女手すき和紙は、主に楮を原料として
います。

 八女では楮を「かご」と呼びます。

 特徴として かごは繊維の長さが1�p位と
長いので、丈夫な和紙ができます。
  ■かご(楮)

 桑科の植物で1年で2m位に成長します。

 毎年、落葉し成長が止まる冬場に伐り
ます。春には切株から芽を出し、1年で
利用できるようになります。

 また1年目(今年成長)のものしか使い
ません。

 楮の最大の産地は高知県です。

 八女は主に熊本県(山鹿市鹿北町)産
のものを用いています。


かごを刈り取り長さ1メートル位の
長さに揃えたかごの原木です
  ■水浸け

 水で繊維を柔らかくするため、かごを
水槽に浸けます。 この時にチリやゴミ
なども洗い落します。


  ■かごたくり(白皮作業)

 たくり包丁と呼ぶ刃物でかご皮の表皮と
傷を取り除きます。

 漂白する場合は、この工程を省きます。
 

かごの黒皮の下にある白皮の部分が
和紙の原料となる靱皮(ジンピ)繊維です
 

かごたくり作業

  ■かご炊き(煮熟)

 かごをソーダ灰や苛性ソーダなどの
アルカリ性液で煮ることで、繊維を取り
出しやすくします。約2時間程。

 皮に含まれるリグニンやペクチンと呼ば
れる繊維でない物質は溶け出します。


  ■あく抜き

 煮終えたかごは、水に浸し、灰汁(アク)
抜きをし、完全に不純物が抜け出るまで
水洗いします。


煮 釜
ボイラーの蒸気熱を使って窯で煮ます


初めは煮汁が染み出て茶色に濁ります
何度も水洗いし灰汁を抜きます
  ■かご晒し(漂白)

 アク抜きをして、水槽に漂白液を入れ
脱色します。 約15時間。
 
 未晒しの場合はこの工程を省きます。




  ■かご洗い(チリ取り)

 漂白液が完全に繊維から抜けるまで
水洗いをします。
 未晒しの場合はこの工程を省きます。

 かごに付いたキズやちりなどの不純物を
丁寧に取り除きます。
 繊維のキズの部分は、硬い繊維の塊な
ので、後で離解しようとしても、他の繊維と
からまり合って玉(ダマ)をつくります。

 根気のいる単調な仕事ですが、下準備を
しっかりしておかなければ、”いい紙”は
漉けませんし、産地の信頼もなくなります。
 冬場は手が痺れてつらい作業です。
 

チリ取り作業


チリ取り作業

  ■かご打ち(叩解)

 ちり取りの終わったかごは、繊維の束を
一本一本の繊維に分離させるために、打
解機で約2時間よく叩いてほぐします。
 決して、潰しているのではありません。
 途中、機械を止めて底と上部のかごを
入れ換えます。
 丸い臼の縁までかごが盛り上がってきた
らほくれてきた証です。

 昔は樫の木の棒で叩いてほぐしました。

  ■びーたー(離解)

 叩き終えたかごをナギナタビーターを
用いて繊維を分離します。

 

打解機


打解を終えた原料

 
  
ナギナタビーター



長刀(ナギナタ)のような刃を水中で
高速に回転させています


水槽を流動するうち、長繊維のかごの
結束した繊維が一本一本に分離します
 

離解を終えた原料


トロロアオイの根をミンチ機で砕き
網でこして粘液を抽出します


かごを水で溶かしネリを入れて
攪拌棒でよく攪拌します

  ■紙漉き
�@

 漉舟の中に水を入れてその中にでき
あがった原料をいれます。
 それにトロロアオイの根から抽出した
粘液を加え、攪拌(カクハン)して均一の
濃度になるようよく分散させます。

 
他の産地では、トロロアオイのほかに
ノリウツギから抽出する粘液も使用され
全国的に「ノリ」とか「ネリ」の名称で呼ば
れています。

 手すき和紙資料館では、粘液の分子
構造に近い化学ノリが開発されている
のでこれを購入し使っています。

 

「流し漉き」という製法で漉きます

  ■紙漉き �A

 簀桁(スゲタ)という道具で一枚一枚紙を
漉いていきます。

 簀桁を巧みに揺り動かし均一な紙を
漉きます。


  
■
紙漉き �B

 漉きあげた湿紙を紙床に積み重ねます。

 一日に漉く300枚位の紙を重ねたもので
紙床(シト)といいます。

 たっぷりと水を含み、手で触ることはでき
ません。 



一枚一枚重ねていきます


種類によって違いますが、
1日に300枚〜400枚漉きます。

  ■紙床しぼり(脱水)

 大量の水を含む紙床を圧搾し、時間を
かけて徐々に水分を抜いていきます。
紙床を圧搾機に移し徐々に水分を絞り
厚みが初めの3分の1位まで脱水します

  ■紙つけ(乾燥)

 圧搾を終えた湿紙は紙床から一枚づつ
はがして乾燥板に刷毛で張りつけ乾かし
ます。

 乾燥には天日干しと火力(ボイラー)の
蒸気熱を使った乾燥方法があります。

 天日乾燥は、八女では限られた紙の
場合にだけ行っています。

 

板を重しにおおまかな水を落とします


圧搾機
ジャッキで少しづつ加圧し
水分を絞ります


紙床から1枚づつはがし乾燥機へ


一面式の乾燥機


熊本県の山鹿燈篭を作る和紙は、
今でも天日で乾燥しています

  ■紙そろえ
  (選別・仕上げ)


 乾燥を終えた和紙を一枚一枚丁寧に
自然光で透かし目を通し、キズものを
選り出したり厚みを揃えたりして、規格
に合った製品に仕上げます。

 普通は100枚を一束とし匁数を記入し
和紙に挟んでおきます。
極薄・薄口・中厚・厚口・極厚を知る目安
となります。

 ※1匁=3.75グラム

 

目視・手触り・紙のしなる音など
気を研ぎ澄まし選別します


表装用裏打紙は、薄口から厚口まで
各種揃えておかなければなりません
 

清流・矢部川沿いの八女手すき和紙の産地、柳瀬地区
(松尾和紙工房の紙漉き場)


ちぎり絵などに用いられる
薄口の染め雲竜紙
(松尾和紙工房製)
>>HOME >>ページの先頭へ
 福岡県八女市本町2-123-2
【TEL】 0943-22-3131 【FAX】 0943-22-3144
【E-Mail】 [email protected]
Copyright (C) 八女伝統工芸館 All Rights Reserved